海外競馬と日本競馬の歴史の比較は血統で行う

日本競馬と海外競馬の歴史は血統の歴史でもありますので、血統を見ていけばお互いにどのような状態になっているのかを比較することが可能です。海外競馬の根幹は、イギリスから始まりました。現在のサラブレッドの雛形として登場した種牡馬は17世紀に登場していますのでその血統は300年以上も続いていることになります。

現存するサラブレッドはすべて初期の段階で存在していた三頭の種牡馬に分類されていますので、血統を辿って行くと最後には必ずこの三頭にたどり着きます。こうしたいわゆる競馬の三大始祖と呼ばれる種牡馬は、競馬が始まった17世紀を超えた18世紀頃に登場しました。

三大始祖というのは、現存する血統書で最古のものを意味しますので、同時代には数百頭の種牡馬が他にもいたことが記録されています。 一方で、日本競馬が生まれたのは20世紀に入ってからです。
少なくとも近代競馬として語り継がれる競馬は、海外から取り入れた外来種によって成り立っていますので、国内限定の在来種で現存しているサラブレッドは日本には存在しません。その中で品種改良して残っていった血統が今の日本競馬を支えています。 こうした血統の流れによって、世界の競馬の情勢を比較することが可能です。